ハキリバチ類(№162)

 秋風が吹き始めるとあちらこちらにアレチヌスビトハギが咲き始めます。マメ科の植物ですがピンク色のなかなかきれいな花です。
 開花中の花には、おしべとめしべが花弁(舟弁+翼弁)の中に隠れていて見えない花(写真下左)と外から見える花(写真下右)があります。
 アレチヌスビトハギにはハキリバチの仲間がよく訪れ蜜を吸いますが、この蜂はおしべとめしべが見えない花(写真上右)を集中的に訪ねます。そして吸蜜した後の花はおしべとめしべが露出しておりこの花(爆裂花、写真下右)には、蜂はめったに来ません。蜂は先客が吸蜜して蜜がほとんどなくなった花を敬遠し、アレチヌスビトハギは蜜を与え、受粉が終わればもう蜂を呼ぶ意味がありません。舟弁(+翼弁)が水平になっているか、下垂しているかはその目印なのでしょう。
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▲アレチヌスビトハギ
▲ハキリバチ類の訪花
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▲雄しべ、雌しべが見えない花
▲雄しべ、雌しべが見える花


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