タカサゴフヨウ(№158)

 フヨウによく似た小さな花をつけ、葉は細長くギザギザの縁をした小木がタカサゴフヨウ(ヤノネボンテンカ)です。
 7月頃多数の蕾をつけますが、一向に花が咲かないと言われることがあります。これは、開花初期の蕾は開花せず、蕾の中でめしべと花粉が受粉し(自家受粉)、種子を作る閉鎖花が多いためでしょう。
開放花(花弁を開く花)は、1日花で、開花直後は虫媒を期待し、めしべは直立、おしべはその下の方にあり自家受粉を避けています。しかし午後には花柱(めしべの軸)が下へ垂れ下がり自家受粉をします。
 タカサゴフヨウの花には閉鎖花、虫媒花、自家受粉と子孫を残すためにいろいろな工夫を見ることができます。
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▲タカサゴフヨウの花
▲閉鎖花と開放花の果実
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▲朝の花(雌しべと雄しべ)
▲夕方の花(雌しべと雄しべ)


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