キョウチクトウ果実(№144)

 キョウチクトウの花は、おしべの花糸(花粉の入った葯の柄)がくっつき、筒のようになった中にめしべがあるため、昆虫による花粉の媒介が難しく、めったに果実を付けないことを以前(№83)に掲載しました。右上の写真が花弁を取り除き、花糸の筒を半分に切ったときのものです。
 今回は、この果実を見つけましたので見ていただきましょう。一見受粉困難な構造の花ですが、このような花でも花粉を運ぶ昆虫がいるのでしょう。果実は、細長い豆の鞘のような形をしています。やがてこの鞘は二つにはじけ、中から綿毛を付けた種子が飛び出してきます。数百の種子が飛び出しますが、この種子は発芽するのでしょうか。
▲キョウチクトウの果実
▲キョウチクトウの雄しべ、雌しべ
▲種子散布


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