クサカゲロウ(№136)

 1月、寒風の吹く中,クスノキの幹にしがみついている薄緑色のきれいな虫を見つけました。これはクサカゲロウの仲間で、日本には40種類ほどいるそうですがよく見るのは、ヤマトクサカゲロウ、ヨツボシクサカゲロウ、シロスジクサカゲロウなど10種程度のようです。
 クサカゲロウは、枝に細長い糸を付け、その先に卵をひとつずつ産んでいきます。通常、幼虫のえさとなるアブラムシやカイガラムシが多く発生しているところに卵を産みますが、このような場所には、アブラムシやカイガラムシが出す甘露を求めてアリもよく集まります。しかしクサカゲロウの卵は細くて長い糸の先にあるため、アリに気づかれることもなく無事に幼虫が生まれてきます。
 クサカゲロウの成虫は光に集まるため、室内の照明灯の近くに産卵されることもあり、優曇華(ウドンゲ)の花と呼ばれます。
◀クサカゲロウ成虫


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