ヤスデ(№130)

  庭の動物たちも冬越しの準備で姿を消しつつありますが、落ち葉の下にかたまったヤスデを数十匹見つけました。ヤスデは体の節(体節)の内、前の3節は各節に1対(左右に1本ずつ)の脚を持ちますが、4節以降は2対(左右に2本ずつ)の脚を持つ(写真右)ため倍脚綱と呼ばれます。
  日本には200種類もいるそうで、写真のヤスデはアカヤスデだと思われます。寒地の森林では時にキシャヤスデが大発生し、電車のレール上を渡るため電車がスリップし話題に上ることがあります。
  ヤスデは触ると丸くなりしばらく動かなくなります。同時に、各体節から分泌液を出しますが、この液は強いにおいを発し、成分にベンズアルデヒド、キノン類、フェノール類、ヨード、青酸等を含むため、手で触ると痛みを感じたり、水疱を作ったりすることもあります。しかし、自然界では、落ち葉などの分解者として立派にごみ掃除を担当してくれているのも事実です。
  日本では不快害虫ですが、ペットショップで、外国産のでっかいヤスデが売られていました。ペットにもなるのですね。
▲ヤスデ
▲ヤスデの脚(1体節から2本の脚がみられる)


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