ベンケイソウスガ(№132)

  ベンケイソウ、オオベンケイソウ、ミセバヤ等のセダムと呼ばれる植物を栽培していると、いつの間にか葉も花も見苦しく枯れ上がったようになることがよくあります(写真左上)。
  詳しく見ると、クモの巣のようなものが見え、その巣の中にたくさんのイモムシが見られます。これはベンケイソウスガ、別名キシタゴマダラスガまたはコツマグロハイイロスガと呼ばれる蛾の幼虫です。
  これらの幼虫は集団で巣を作るため「巣を作る蛾」の意味で「スガ」と呼ばれます。分類上は白菜やブロッコリーを食害するコナガに近く、リンゴの害虫のリンゴスガ、桜の害虫のサクラスガなどたくさんの仲間がいます。
  成虫は7、8mmの灰色をした小さなガで、止まるときは翅を体に密着させ屋根型にして止まります。小さく地味であまり目立たない存在ですが、セダム栽培者にとっては大敵です。
▲ベンケイソウの被害
▲ベンケイソウスガの幼虫が作った巣
▲巣の中の幼虫


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