オオスカシバ(№121)

 キバナコスモスの花が咲いています。クマバチ、イチモンジセセり、ホシホウジャクなどが蜜を求めてやってきます。その中に非常にすばしっこくて大きなハチのような昆虫が時々見られます。
 翅は透明、腹部はきれいな鶯色に黒と赤の横筋がはいり、昼間、空中でホバリング(停止飛行)しながら蜜を吸っているところは、一見ハチのように見えます。ハチドリのようと言う人もいます。
 この昆虫は、チョウ目スズメガ科の仲間で、オオスカシバと言います。庭木のクチナシの大害虫として有名です。時にはクチナシが丸坊主にされることがあります。冬は蛹で越冬し5月頃から成虫が羽化して来ますが、羽化直後の翅は白っぽい鱗粉に覆われています。しかし、翅が固まるとともに、翅をブルブル震わせて鱗粉を全てふるい落とし、透明な翅になってハチになりすまします。
(*写真をクリックすると拡大されます)
◀吸蜜中のオオスカシバ


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