アオギリ(№122)

 木の幹がいつまでも緑色で、桐に似た葉をもった高木がアオギリです。
夏の終わり、たくさんの「実」をぶら下げているのが目立ちます。さてここで、「実」と言いましたが、写真(右上)に見られる丸いものは種子です。以前、雌しべの柱頭の痕(ヘソ)が残らないのは種子と申しましたが、アオギリの「実」にもヘソは有りませんから、これは種子です。種子がくっついている、舟形の葉のようなもの、これが雌しべを構成していた心皮と呼ばれるもので、一番先端には柱頭の残骸が残っています。
 心皮と種子は、葉が落葉してからも枝にくっついており、冬の強い風で飛ばされますが、その際心皮は羽のような役をするのでしょう。
 この種子は、熟すとシワシワで硬そうに見えますが、炒って食べると実においしいものです。試してみてください。
心皮を使った木の実の工作で「のん兵衛河童」を作ってみました。河童の甲羅をご覧ください。
▲アオギリの実
▲アオギリの種子
▲木の実工作(飲兵衛河童)


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