エサキモンキツノカメムシ(№118)

  背中に、ハートの模様をつけたカメムシがいました。エサキモンキツノカメムシです。複雑な名前のように思えますが、エサキは昆虫学者の名前、モンキはこのハート型の模様、ツノは胸の両端が尖っている意味、カメムシは前翅の前半分が硬く後ろ半分が薄く軟らかい虫の仲間の総称ですので、比較的覚えやすい名前かと思いますが。
 このカメムシのメスは、卵を数十個かためて産みますが、産卵後自分の卵が2令幼虫になるまでその場で守り続けると言う母性愛の持ち主です。背中のハートはその印でしょうか。くさい匂い以外に何の武器も持たない小さなカメムシが、アりや他の外敵に対し翅を広げ、バタバタさせながら我が子を守るけなげな姿を,児童虐待が話題になる人間共にも見せてやりたいものです。
◀エサキモンキツノカメ成虫


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