アカアシノミゾウムシ(№117)

  5月頃、ケヤキ、アキニレ、ハルニレなどの大木の新葉先端が赤茶けていることが有ります。よく見ると先端は表皮を残した袋状になっており、その中に体長2.5mm程度の黒から赤茶色をした、小さな甲虫を見つけることができます。
  これはアカアシノミゾウムシです。名前のとおり、脚が赤っぽく、口が象の鼻のように伸びた小さなゾウムシです。この象の鼻は体の下側に入り込んでおり、横から見ないとよくわかりません。また、ノミゾウムシというだけあって、脚の腿にあたる部分が太く発達し、ノミのようにピョンと跳び視界から消えてしまいます。右下の写真は飛び跳ねる直前のもので、脚が赤っぽいことがわかります。写真を撮るのに大変苦労をしました。
  庭木も食害しますが、美観を損ねる程度の被害ですむようです。
▲アカアシノミゾウムシによるケヤキの被害
▲アカアシノミゾウムシ成虫
▲アカアシノミゾウムシ成虫


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