キクスイカミキリ(№112)

 菊の新芽がしおれています。よく見ると、葉の間に、体長12~13mmの黒いカミキリムシが見つかりました。
 キクスイカミキリです。5~6月に成虫が発生し、伸びだした菊の新らしい茎に傷をつけ、産卵します。その傷が原因で、傷から先が萎れます。茎折れと呼ばれます。茎の中で孵化した幼虫は、茎を食害しながら下降し、秋に地際の根茎の中で蛹になり、成虫になります。そのまま越冬し、翌春外へ出て交尾、産卵します。
 キク科の雑草(セイタカアワダチソウ、ヨモギなど)にも寄生しますが、栽培される菊の方が好きなようで、雑草の傍の菊が大きな被害を受けます。
 成虫は、背中に赤い斑点があるきれいなカミキリムシです。
▲新芽が萎凋した菊
▲キクスイカミキリ成虫


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