ドクガ(№106)

 樹木商の育苗場を訪ねたとき、ベニバナトキワマンサクの枝上にケムシの一団を発見しました。
黒い体にオレンジ色の模様が入っています。これは、冬越ししたドクガの幼虫です。これから樹木(クリ、ウメ、サクラ、コナラ、バラ、ツツジなど)の葉を食害し、7~8月に成虫となります。初秋に孵化した幼虫は、やがて越冬します。年1回の発生です。
 2令以降の幼虫は毒針毛(長さ1mmに満たない短毛。長毛は刺さない。)を持ち、これに刺されると痛みよりも痒みがひどくかぶれます。この毒針毛は蛹になったとき、繭の表面に付着し、成虫になったとき、成虫の尾端に付着し、産卵されると卵の表面に付着します。そのため、毒ガの全世代が刺すことになります。また、この毒針毛は風に飛ばされて人に被害を出すことも有り、チャドクガとともに、厄介な害虫です。
◀ドクガの幼虫集団


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