ヒメクダマキモドキ(№105)

 冬期、樹皮の隙間に産卵管を突き刺した昆虫を見かけました。ヒメクダマキモドキのメスが産卵している最中でした。
 ツユムシ科の昆虫で、キリギリスやコオロギの仲間です。南方系の昆虫で、かつては三重県、和歌山県の一部でしか見られなかったものですが、最近は南大阪のあちこちで見られるようになりました。寒さにも強いらしく、この写真は、12月26日に撮影したものです。
 名前のクダマキはクツワムシのことで、小さなクツワムシに似た昆虫、の意味でしょう。
 成虫はメス、オスともに鳴き、聴覚器官(耳)は前脚の頸節についています。産卵は扁平な楕円形の卵が2本の剣のような産卵管の間を通って樹皮の下に産まれます。

▲産卵中のヒメクダマキモドキ
▲ヒメクダマキモドキの卵


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