クビキリギス(№97)

 小雪舞う12月、クビキリギスが庭木につかまり寒風に耐えていました。
 キリギリスの仲間ですが成虫で冬を越します。春先から、「ジージー」と鳴き、ケラの声と間違われることもあるようです。幼虫は、初夏に現れ、9~10月に成虫となって、そのまま越冬し翌夏まで生きています。飼育下では二冬を越すものもあるそうです。単為生殖(メスだけで産卵する)することもあります。植物食傾向の強い雑食性です。この写真では褐色の体をしていますが、緑色の個体もいます。たまにピンク色のものも見つけられ、「赤いバッタ」として話題に上がることがあります。
 口の周囲が赤く、口紅をつけたように見えます。このことから血吸いバッタと呼ばれたりします。咬む力が強く、咬まれるとかなり痛みます。無理に引き離そうとすると首が千切れることもあります。このことから「クビキリギス」と呼ばれます。
(*写真をクリックすると拡大されます)
▲クビキリギス
▲クビキリギスの赤い唇


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